初めての方へ

タイヤ交換の費用相場はどのくらい?
工賃や交換時期について解説

タイヤ交換の相場は?

タイヤ交換は安全なドライブに欠かせない重要なメンテナンスですが、
その費用やタイミングについて悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、タイヤ交換の費用相場や工賃、交換時期の目安を詳しく解説します。
コストを抑えるポイントや、交換を業者に依頼するメリットも紹介していますので、
初めての方でも安心してタイヤ交換を計画できると思います。

1.タイヤ交換の重要性

タイヤ交換の重要性を解説

タイヤはさまざまな材料からできたゴム製品であり、ゴムが経年劣化するのに伴い、
タイヤの特性も変化します。その特性の変化はそれぞれ環境変化・保管状況及び使用方法
(荷重、走行距離、空気圧)などに左右されますので、点検が必要です。
日常点検に加え、使用開始後5年以上経過したタイヤ(スペアタイヤ含む)については、
継続使用に適しているかどうか、すみやかにお近くのタイヤ販売店等での点検を
受けられることをオススメいたします。
なお、カーディーラーがその車の特性から、タイヤの点検や交換時期を
オーナーズマニュアル等に記載している場合もありますので、
その記載内容についてもご確認ください。

1-1.タイヤ交換の目安

スリップサインの位置を確認
タイヤのサイド部には、スリップサインの位置を示す矢印が円周上6カ所に表示されています。
スリップサイン自体の場所を確認
スリップサインそのものは、トレッドパターン(※1)の溝の奥に隠れています。

タイヤの使用限度は残り溝1.6mmです。
1.6mmになる前に新品タイヤと交換してください。
道路運送車輌の保安基準第9条に規定されています。
ただし、スリップサインが露出する前でもタイヤの状態によっては
交換した方が良い場合がありますので、 定期的にタイヤ取扱店にて点検をご依頼ください。
また、小型トラック用タイヤは高速道路を走行する場合、残り溝2.4mm以上が必要となります。

※1)タイヤの表面にある溝で構成された柄や模様のこと。

1-2.タイヤ交換の種類

タイヤ交換には

  • ・新規にタイヤを購入するケース
  • ・サマー、スタッドレスへ履き替えるケース

があります。
新規購入は、摩耗や劣化したタイヤを新品に交換することを指しており、
タイヤ溝が1.6mm以下になった場合や、パンクやタイヤの損傷が激しい場合が対象になります。
一方、履き替えは、季節に応じてスタッドレスタイヤとサマータイヤを交換することを指します。
既にタイヤが組み込まれたタイヤ・ホイールセットごと交換することで
効率的に履き替えができ、工賃も比較的安価になります。
新規購入は安全性や耐久性の確保を、履き替えはコスト効率や季節性を重視する点が
主な違いになるでしょう。

2.タイヤ交換の値段は?業者別に紹介

タイヤ交換工賃の目安を確認

タイヤ交換の費用は、タイヤ交換業者やサービス内容によって大きく異なります。
カー用品店では安価な場合もありますが、カーディーラーでは高額になることもあります。
ネット通販で購入した後、持ち込みの交換を受け付ける業者もいれば、
タイヤの持ち込みを拒否する業者もいます。
通常の工賃設定から、持ち込みの場合は、追加費用を請求されるケースも想定されます。
また、交換時には廃タイヤ処分料やバランス料も考慮する必要があります。

タイヤ交換は、長く車を使用する上で欠かせない作業のひとつです。
人によって車検時での交換だったり、降雪エリアにお住まいの方であれば、
年数回はサマータイヤから、スタッドレスタイヤへの交換時期がやってくるでしょう。
車検のタイミングで交換する方や、初めてタイヤ交換に直面している方の中には
「タイヤ交換にかかる費用の相場がわからない」という人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、タイヤ交換の注意点も含めて業者別に紹介します。

2-1.ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは店舗数が多いこと、また近所にある場合が多いことから、
気軽に足を運びやすい業者のひとつになるでしょう。
そもそもガソリン給油のために、定期的に立ち寄っていると思います。
最近では、ガソリンスタンドの多くがドライバー自身で給油し、
ガソリンスタンドにスタッフがいない場合もあるのではないでしょうか。
また、給油と洗車は出来るけど、タイヤ交換の設備がなかったり、
選べるタイヤの種類や、在庫がなかったりと給油メインのガソリンスタンドで、
突発的に安価にタイヤ交換を行うことは難しいかもしれません。
基本的にタイヤが店頭にないケースも考えられるため、
思いつきでタイヤ交換は難しいと思います。
ガソリンスタンドでのタイヤ交換は、事前に在庫や設備の確認をし
計画的に交換することをオススメします。

■以下は目安となります。
(数社にヒアリングした平均値)

1本あたりの工賃及び作業時間
・購入時に交換
1,750円~2,640円
・交換のみ
2,100円~3,450円
・作業時間
9分~13分
4本交換の場合
・購入時に交換
7,000円~10,560円
・交換のみ
8,400円~13,800円
・作業時間
40分~50分

2-2.カーディーラー

愛車をカーディーラーで購入した場合、カーディーラーで車検を
行うことも多いのではないでしょうか。
自社の車の事ですから、車に合った最適なタイヤを提案してくれるでしょう。
カーディーラーの場合、タイヤの手配だけでなく、同時に交換作業も
セットとなるため、専門スタッフの確実な作業だったり、
愛車の点検を行ってくれるなど、タイヤ交換以外のメリットもあると思います。
タイヤ交換のタイミングとしては車検時が多いと思いますので
代車の手配などもあり、タイヤ交換だけのために
待たされることがないことも特徴の一つです。
タイヤ交換の費用、という面ではデメリットもあります。
カーディーラーによっては、取扱ブランドが限定されることもあるため、
工賃が安くても、タイヤ代が高額な場合があります。
事前に、他店でのタイヤ価格・工賃比較を行っておくことをオススメします。

■以下は目安となります。
(数社にヒアリングした平均値)

1本あたりの工賃及び作業時間
・購入時に交換
1,500円~2,000円
・交換のみ
1,830円~2,330円
・作業時間
8分~12分
4本交換の場合
・購入時に交換
6,000円~8,000円
・交換のみ
7,330円~9,330円
・作業時間
33分~47分

2-3.タイヤ専門店

前述したカーディーラーが車の専門家と例えるなら、
タイヤ専門店はタイヤのプロフェッショナルと言えるでしょう。
取り扱っているタイヤの種類が豊富なことから、専門のスタッフによるアドバイスを受けながら
愛車に合ったタイヤを価格重視、性能重視などの観点から選べることが最大のメリットです。
また、タイヤ交換の実績もあることから、交換作業も安心できます。
しかし、降雪時期などの繁忙期に入ると、スタッドレスタイヤの交換作業が増えるため、
予約が取れないことや、待ち時間が増えることが予想されます。
また、カーディーラーと異なり、代車の手配などはないでしょうから
タイヤ交換時は店舗で待つ必要があるため、時間もかかります。
タイヤ価格と工賃は安いけど、時間がかかった、というニュースを繁忙期には良く耳にします。
繁忙期を避けるなど、余裕を持ったスケジュールで交換することをオススメします。

■以下は目安となります。
(数社にヒアリングした平均値)

1本あたりの工賃及び作業時間
・購入時に交換
1,610円~3,320円
・交換のみ
1,610円~3,320円
・作業時間
8分~10分
4本交換の場合
・購入時に交換
5,800円~12,640円
・交換のみ
5,800円~12,640円
・作業時間
37分~47分

2-4.カー用品店

カー用品店は、店舗によってタイヤ専門店ほどの在庫がない場合もありますが、
タイヤ以外の車用品(カーナビや、ドライブレコーダーなど)も取り扱いがあり、
タイヤ交換以外の作業も同時に行ってもらえるのがメリットと言えるでしょう。
しかし、タイヤ専門店同様に、繁忙期には待ち時間が長くなるケースがあります。
タイヤ交換以外に、店舗によっては車検対応や、不具合の修理、カー用品の取付作業など
数多くの対応を行っているはずです。
タイヤ専門店同様に、繁忙期を避けるか、余裕を持ったスケジュールで
交換することをオススメします。

■以下は目安となります。
(数社にヒアリングした平均値)

1本あたりの工賃及び作業時間
・購入時に交換
2,430~3,100円
・交換のみ
3,930円~5,260円
・作業時間
10分~13分
4本交換の場合
・購入時に交換
9,730円~12,400円
・交換のみ
15,730円~21,060円
・作業時間
40分~57分

2-5.タイヤ交換出張サービス

タイヤ交換出張サービスは、指定の場所まで出張して作業をしてもらえるサービスです。
タイヤ交換をするために店舗まで行く必要がなく、工具なども全て持ってきてくれるため、
利便性は非常に高いサービスと言えます。
利便性は高いですが、費用は高くなる場合が多いと思います。
出張料金込みの工賃を設定している業者と、
出張料金を別にしている業者がいるので、タイヤ交換の価格については、
事前に確認することをオススメします。
店舗に行かない分、楽ではありますが、出張費が加算されていることが
ほとんどなので、通常の工賃よりも割高になっているケースが多いと思います。
依頼する前に、出張費も含めた費用の確認をオススメします。

■以下は目安となります。
(数社にヒアリングした平均値)

1本あたりの工賃及び作業時間
・購入時に交換
1,730~2,500円
・交換のみ
2,260円~2,600円
・作業時間
9分~13分
4本交換の場合
・購入時に交換
6,930円~10,000円
・交換のみ
9,060円~10,400円
・作業時間
43分~70分

3.タイヤの種類別のタイヤ交換費用

タイヤ種類別の交換費用を確認

タイヤ交換費用はタイヤの種類やサイズによって異なります。
一般的な乗用車タイヤの場合、タイヤ交換の工賃は、1本あたり約2,000円〜3,500円が相場です。
一方、SUVや大型タイヤは割高になり、4,000円以上かかることもあります。
さらに、ランフラットタイヤは特殊なため、費用が高めです。

3-1.エコタイヤ

エコタイヤは、転がり抵抗を抑えることで、省燃費を実現するタイヤです。
転がり抵抗を抑えると聞くと、グリップ力が落ちるのでは?と安全性に不安を持つ方も
いるかもしれませんが、最近ではゴムの材質が進化し、転がり抵抗の低減と安全性が高い
レベルで両立できるようになっています。
タイヤサイズによって価格は異なり、1本あたり2,000円~数万円と大きな幅があるようです。

3-2.コンフォートタイヤ

コンフォートタイヤは快適性と静粛性など、乗り心地に特化したタイヤです。
路面からの衝撃を吸収して振動をやわらげたり、乗り心地をよくしたり、
路面との摩擦音や風切音など騒音を低減し、静粛性を高めることを重視しています。
快適なドライブを楽しみたい方にオススメです。
タイヤ1本あたりの価格は7,000~2万円が相場のようです。

3-3.SUV向けタイヤ

街乗り派にもアウトドア派にも大人気のSUV車ですが
SUV向けタイヤは高い車高や車重の重さなどの特徴にあわせ、
走行時の負担に強い設計で開発されているのが特徴です。
オンロードタイヤでは走りにくい路面に対応できるタイヤだったり、泥濘地や砂地などの
不整地に対応できるタイヤ、ドレスアップにおすすめのホワイトレターなど
多種多様なタイヤがあります。
タイヤ1本あたりの価格は6,000~4万5,000円が相場のようです。

3-4.ミニバン向けタイヤ

ミニバン向けのタイヤは、車体の重さや家族での使用を想定し、高い耐久性と安定性が特徴です。
特に乗り心地を重視した設計が多く、静粛性や燃費性能にも優れています。
また、ミニバン特有のロールを抑えるため、剛性を高めた構造が採用されています。
快適なドライブを維持するため、定期的な交換や点検が重要です。
タイヤ1本あたりの価格は7,000~2万円が相場のようです。

3-5.スポーツタイヤ

スポーツタイヤは、タイヤに求められる「走る」「止まる」「曲がる」といった基本的な
性能に特化した、グリップの強いタイヤです。
スポーツドライビングを楽しむ人はもちろんですが、普通に街乗りをする人にとっても、
安全性が高いタイヤですので、オススメです。
スポーツタイヤは、性能を追い求めるほど高価になっていきます。
タイヤ1本あたりの価格は5,000~4万円が相場のようです。

3-6.軽自動車向けタイヤ

軽自動車はボディサイズの上限が定められているため、大きさの制約がない普通自動車よりも
タイヤサイズが小さめで、販売価格も安価のもが多い状況です。
軽自動車もユーティリティに優れたモデルやスポーティーカーなど、さまざまなジャンルがあるので、
自分の使用方法に応じたタイヤ選びが重要になります。
軽自動車用タイヤの価格はホイール径に応じて変わる傾向があり、最も一般的な14インチでは
1本3,000~1万5,000円程度です。
高額な車種やグレードに採用される15インチのタイヤは少し高めで、
1本あたり4,000~1万9,000円となります。

4.タイヤ交換の値段を安くするには?

タイヤ交換費用を抑えるためのポイントをチェック

新品タイヤを購入し交換する場合は、タイヤ交換の工賃だけでなく、タイヤ代金も必要になります。
タイヤの価格を節約することで、費用を抑えることが出来るでしょう。
一般的には、知人の紹介などで、安い工賃で作業してくれる行きつけの場所を見つけたり、
タイヤ通販などで安いタイヤを購入することが一般的です。
ここでは、タイヤ交換の費用を相場よりも安くする方法をいくつかご紹介します。

4-1.タイヤ交換の工賃で比較する

タイヤ交換の工賃を抑える方法としては、近くの業者の交換工賃を比較することが必要です。
その中で最も安い工賃でタイヤを交換をしてくれる業者に依頼することで、
タイヤ交換の費用を抑えることが出来ます。
各業者によるタイヤ交換の工賃相場の違いは、前述しましたが、
実際の工賃は車種やタイヤのサイズ、タイヤブランド、タイヤの種類などによって
違う場合もあることから、事前に確認するのがオススメです。
現在は、タイヤのネット通販も主流になってきており、タイヤ購入からタイヤの交換まで
一気通貫で行ってくれるサービスもありますので、検討されることをオススメします。

4-2.タイヤの価格で比較する

タイヤを交換してくれる業者を決めたら、次は安いタイヤを探す必要があります。
地元のタイヤ販売店に足を運んで価格を確認したり、ネットでタイヤを探したり、
現在装着されているタイヤサイズを元に価格比較を行いましょう。
前述しましたが、タイヤ購入からタイヤの交換まで一気通貫で行ってくれる
ネットのサービスもありますので、検討することをオススメします。
タイヤはサイズだけでなく、製造年週によっても価格が変わってくる場合もありますので
判断が難しい場合は販売店に確認しましょう。

4-3.タイヤ交換を自身で行い費用を抑える

降雪エリアの方などは、自身でタイヤ交換をする人も珍しくありません。
タイヤの組み換えには専門工具が必要になります。
タイヤをホイールに装着するためのタイヤチェンジャーから、
タイヤとホイールのバランス調整する器具など専門的な知識・技術がないと、
自身で交換することは難しいでしょう。
工賃費用と、自身で器具を揃える費用とリスクを天秤にかけた場合、多くの方は
専門業者に依頼されることを選択されると思います。
費用を抑える方法として、自身でタイヤ交換することは
経験がない方には難しいと思いますので
前述の通り、業者選びとタイヤ選びを重視されることをオススメします。

5.まとめ

タイヤ交換の相場について要点をチェック

1.タイヤ交換の重要性

タイヤは定期的に状態を確認し、適切な時期に交換する必要があります。
タイヤ交換の目安や種類を理解し交換しましょう。

2.タイヤ交換費用と業者の種類

タイヤ交換費用はタイヤサイズや業者・サービスによって異なります。

3.タイヤの種類と価格

エコタイヤからスポーツタイヤまで用途に合わせたタイヤを選択する必要があります。

4.タイヤ交換を安くする方法

タイヤ交換業者を見つけ、安い自分の用途にあったタイヤを探しましょう。

TOP